急増中の新型うつ病~専門医による適切な治療が必要です~

増えているうつ

ハートを持つ看護師

異なる兆候

心療内科や精神科で扱ううつ病の中でも、昨今特に増えているのが新型うつ病です。新型うつ病は若い世代を中心に広がっている新しいタイプのうつ病で、他のタイプのうつ病とは異なる兆候が見られます。常に気分が塞いでいる従来のうつ病と違い、新型うつ病は仕事に出かける時などに強く症状が現れることが多いです。好き嫌いと症状が密接に関係しており、趣味やレジャーなどには精力的に取り組みます。この新型うつ病の場合は、職場で休暇を取ることも厭わないのが常です。むしろ積極的に傷病休暇などを使いこなす傾向が見られ、周囲も戸惑いの色を隠せなくなります。自分の抱えている不調の原因を、周囲の環境のせいと思い込んでしまうのがこの新型うつ病ならではの特異的な症状です。心療内科や精神科では、現在この手の新型うつ病に対しても一定の治療を提供しています。他のうつ病とはアプローチ法を変える必要があることも多く、専門医たちの間でも常に試行錯誤が行われている状況です。新型うつ病に罹患しやすいのは、概して真面目な性格の方です。さらにこのうつ病の場合は、負けず嫌いで頑張り屋といったプラスアルファの要素が加わります。発症には元々の性格も関係していると言われており、パーソナリティ障害との共通点も実際多いです。専門医は様々な症状を聞き取りながら正確に病気を見極めてきますが、新型うつ病に関しては、いまだ不可解な点も少なくないと言えます。新型うつ病は、社会生活を送りながら治療を行うことも可能です。

前頭葉を活性化

新型うつ病の場合にも、具合が悪い時には意欲の低下や食欲不振などが生じてきます。このような症状がある時には、概して脳の機能にも何らかの異常が見られるのが常です。特に情動や意欲を司る前頭葉の働きが、低下している可能性があります。新型うつ病は心理的なトラウマも関係していることが多いと言われていますが、トラウマのレベルは概して軽度です。人間関係でのいさかいや叱責された経験などが主であり、事故や虐待といった通常レベルのトラウマとは若干異なります。些細な出来事にも反応しやすいのが、新型うつ病になる方の一つの傾向です。トラウマは、脳にも少なからずダメージを与えると言われます。このような悪影響は前頭葉に現れることが多く、トラウマを感じやすい新型うつ病の方は機能低下が起こりやすくなるのが問題です。このような状態を改善するためには、前頭葉を活性化させるようなアプローチをするのが一つの方法です。適度な運動などは前頭葉の働きを良くするとされており、落ち込みぎみの時には体を動かしてみると、気分が変わります。また、大豆製品やチョコレート、コーヒーなどは前頭葉を活性化するために役立つ食品です。こういった食品を適宜利用することで、不安定な気分の変動も和らぐと考えられます。うつ病と脳の関係は現在様々な医療機関でも注目されており、心療内科や精神科では物理的なアプローチの数々が行われている状況です。うつ病を脳の病気の一つと捉えるのが、最近の精神医療の考え方となっています。